のんきものでいこう

モノが好きな教員によるゆるゆるな雑記

子どもの自己実現に向けて、タブレットを検討する。

発達障害の子を育てる本 スマホ・タブレット活用編 (健康ライブラリー)

 

特別支援学級の担任をしていると支援ツールとしてタブレット端末を検討する場面もあると思います。

『発達障害の子を育てる本 スマホタブレット活用編』という本をKindleで買ってパラパラっとを読んでみましたが、子どもによってはチョイスをしてもいいのかなという印象です。

 

将来のビジョンをもつ

ツールを使って子どもを支援するときには、(中略)その子の「やりたいこと」「なりたいもの」を大切にしましょう。

それを将来のビジョンとして、本人・家族・先生で共有してください。

目の前の困難だけを見るのではなく、子どもの夢や目標、希望、将来に目を向けるようにしましょう。

P97

 

 

というように書かれていました。

それは至極まっとうなご意見だとは思いますが、なりたいものを持っていない子どもに対してはどのように支援をすればいいのかわかりません。

(それをこの本に求めているのではありませんが)

 

今うちの学級の子どもは、本当は勉強しようという気持ちもあるのでしょうが、自分が嫌だと思うことには一切取り組むことができません。

拒絶をします。

学校に来て遊びのような楽しいことをして帰れれば、それで満足という状態です。

もともとは不登校だったということもあり、保護者も学校で学習をするというよりは、学校に行く・通うことが続けられるのが良いと考えています

担任としては楽しい授業を提供してあげたいと思いますが、非常に苦慮をしています。

遊びの延長のような授業はどうやったらできるのか、得点のあるゲームをしたとしてそれを個々の課題にどのように設定していけばいいのかわかりません。

飽きさせないようにするのも難しいです。

 

児童の自宅からタブレットを持ち込んでもらって、そこに入っている学習アプリを授業時間にはさせていればいいという考えは教師として怠慢の極みでありましょう。

そこに計画も教材研究も何もありません。

さきほど紹介した書籍にもありますが、学習をするにあたって、例えば読み書きや計算を苦手とする発達凸凹に対して、タブレット端末の文書読み上げ機能やキーボード入力、筆算支援ツールなどを合理的配慮として使用していくのが筋です。

 

学びの本質を変えない

テクノロジーを使うのは、読み書きなどの機能を「代替」し、学習の本質に「アクセス」するためです。本質はどこかを考え、それ以外の部分が障壁となっている場合には、テクノロジーによる代替を積極的に考えてみましょう。

たとえば作文の本質は、考えなどを文章で表現することです。手書きでもキーボード入力でも本質は変わりません。いっぽう、習字の本質は字を書くこと。キーボードを使うと本質が変わることもありそうです。使いやすい筆や紙、表現の仕方を選ぶなど、別の工夫を考える必要もあるでしょう。(P45)

 

まあ、そういうことですよね。

タブレット端末を支援ツールとして使うには、教員もそれで何ができるのかを知っていないといけません。

 

 

***

 

 

本をよく読んだら最初のほうに

 

なんのために使う?

本人が「やりたいこと」を実現するために使う

テクノロジーを使うのは、「苦手の克服」の為ではありません。

困難や障壁を取り除き、子どもの「夢の実現」をサポートするために、テクノロジーを活用していきましょう。(P16)

 

と書かれていました。

 

会話(コミュニケーション)が苦手な子もいます。

自分の思いを言葉にできません。

字を書くことも苦手です。

Skypeなどを使ったテキストベースのやりとりならできるかもしれません。

考えをまとめるのが苦手な子もいます。

マッピングアプリが有効かもしれません。

 

本人にやりたいことがあって、なりたいものがあって、そこに向かっていくのに困っていることがあって、

その部分をテクノロジーで克服できるのであれば、使ってみるのが良いのでしょう。